第二章



誰もがあこがれる、人間界……

元は人間でも、今は海の生き物…

誰もが涙を流し、誰もが今までの事を悔やんだ…

今更遅い……そんな事は分かっている…

けれど、謝らずにはいられない気がしていた…

憧れを持ち、ただただ出口を求め

この広い海の世界を、走っている……

その先には、何があるのか?

待ちわびた、人間界という世界があるのか?


一面の澄んだ蒼……

見ていると、何だか懐かしい…

だが、時に……

果てしなく広がる、澄んだ蒼が……

切ない……………

このまま…吸い込まれてしまいそうで…………